歴史の積み重ね
発見や発明で名を残した人は大勢いるけど、その偉人が当時の無二の天才ということは意外と少ないんじゃないかな。
たいてい同時期に同じ研究してる人はいるもんだ。グラハム・ベルとイライシャ・グレイの「電話の特許」の逸話なんて良い例だろう。(二人は同日に電話についての特許を出願している。)
そして似たような話は科学の分野に限らず、音楽や絵画など芸術の分野でもみかける。
それらは、たんに偶然ということじゃない。
偉人たちの前にも、先人が残した多くの発明や発見があって、その歴史を学び、自らの土台としたからだ。
だから仮に、ベルやグレイがいなくとも、遅かれ早かれ「電話」の発明には誰かが辿り着いたのだろう。
それが歴史の必然というやつだ。
個人の才覚や努力を否定したいわけじゃないよ。
歴史に名を残す天才たちでさえも歴史の影響下にある、ということを言いたいんだ。
だからこそ、今を生きるぼくらも何かを創り出そうと願うなら、その分野の大まかな歴史ぐらいは学んでおこう。
いや、あらゆる分野と分野が横断し、さらには絶えず登場する新技術のほとんどが5年で陳腐になると言われる現在では、学ぶことの価値はむしろ大きいのだから。
今日も最後までご覧くださり、ありがとうございます。
学ぶからこそ、必要なものが見えてくる。